よく見ると、彼の頬は少し赤く染まっていた。 重なる唇。 優しく、優しいキスはちゃんと愛情が伝わってくる。 ねぇ、修哉。 私、もう不安なんてないんだよ。 君の口から、好きって言葉を聞いただけなのに、こんなに世界が違って見えるの。 「…ねぇ、修哉」 唇を離し、彼の名前を呼ぶ。 目の前にいる彼を見て、私は笑った。 「大好きだよ」 私はやっと、心から君の彼女になれたって思っても、 いいですか? 【END】