「え?」




「来て」





私は言われるがままに彼に近づくと腕を引っ張られ、そのまま彼の中へと倒れこむ。




「なっ…に!?」



「…別に、なんとなく抱きしめたくなった」





私は修哉に身を委ねたまま、呟いた。





「お、お弁当食べよう?」



「……そのまえに、キスしてもいい?」



「へっ!?」







あの日から修哉はこんな調子でキスを求める。



本当に偉い違いだと思う。




だけど、断れない私がいて、それを寧ろ嬉しいって思う自分もいた。






「う、ん…」




と頷くと修哉の綺麗な顔が近づいてくる。