君の「好き」が欲しいだけ








「………」






花。



俺、もう駄目かも知れない。










「わぁっ」






花を思い切り自分の胸に抱き寄せる。



小さくて細い体は簡単に俺の腕の中に収まる。







ふわっと香った花の香り。



眩暈がする程、愛しい香り。







「…修哉っ…!?」





腕の中で花が必死に状況を整理しようとしていた。