君の「好き」が欲しいだけ











俺はどこか暇を潰せる場所を探した。






もう今日の授業なんてとてもじゃないけど出られそうにない。




出ても、きっと頭に入ってこないから意味がない。








俺は3階の人気が無いところに足を運ぶ。







きっと、あそこなら誰もこない。





周りの教室は特別な日以外使わないところばかりだ。






何も考えないように俺は歩くスピードを速めた。








ある教室の前に立ち、ため息をついてそのドアに手をかけた。





ガラッと言う音と共に、扉が開く。



開くと同時に教室の乾いた空気が俺を包んだ。