君の「好き」が欲しいだけ







「……?」





私は頬に感じられる違和感に気づいた。





頬を触ってみると指が濡れた。







「………涙?」








いつの間に泣いてたのかな…?



気づかなかった。








ああ、もうやだ。


昨日から泣いてばっかだよ。




ずっと泣いてる。




私は静かに泣き続けた。




何故泣いているのかも分からなかったけど、何となくこの涙は無理に止めちゃいけない気がしたんだ。