君の「好き」が欲しいだけ









私は、後どのくらい……









「はっ?おい、花っ!」





私はアイスのカップを捨てて、その場から走った。



どこに向かってるとか、無しに。




ただひたすら走った。






久々にこんなに本気で走った。






汗をかこうが、髪が乱れようが関係なかった。



ただあの場から離れればそれでよかった。



もう、聞きたくない。


これ以上、辛い思いしたくない。




たったそれだけの思いで、修哉の傍から離れた。




走って走って、気づいたら人気の無いところにいた。




息が乱れて、私は一度そこで立ち止まった。





息を整えて、一度深呼吸をする。