君の「好き」が欲しいだけ








「修哉、どこ行くの?」




私はすれ違う人を避けながら修哉の背中を見つめる。






「…そこ」




修哉が指を指した所は、





「アイス……?」



「あそこ、めっちゃ美味いんだよ」







修哉が振り返って小さく笑った。








私はそんな事に驚いて、思わず無言になってしまった。




「…どした?」




「あ、ううん、早く食べたいなって」





私は笑って修哉より早く列に並んだ。






「修哉、一番美味しいのどれ?」



「……ストロベリーチョコ」