君の「好き」が欲しいだけ








「え?」




私より先に声をあげた夏井さん。



大きな目をさらに大きく見開いている。







「いいよ、別に」







修哉は興味なさそうに、ジュースを飲みながら言った。




少しだけ、私を見て、呟く。






「…花、一緒に帰ろうか」









夏井さんは修哉を見て、眉を顰めている。







「……何固まってんの?分かってる?」







修哉は面倒くさそうにため息をついた。