「まひろちゃーん、聞いてますかー?」

「あ、ご、ごめんっ」

「……なぁ、明日さ、どっか行くか」

「え?」

「ずーっと俺ん家で宿題やってもつまんねーし。水族館でもいーし、遊園地でもいーし」

「ほんとっ?!」

「男に二言はありません」

そう笑って、あたしの頭を優しく撫でる翔太。

でも……その時の顔は、どこか寂しそうで。

時々、思う。

翔太は……どこか、寂しそうなんだ。




ねぇ、翔太。


あたしは、翔太に、

幸せをあげられてますか??