唇が離れ、そっと額を合わせる。 「わり。苦しくなかった?」 「へ、平気、です……」 「……ふ。ほんと、俺等の喧嘩、中坊みてぇ」 「ほんとっ」 「……ほんと、ヤバい」 翔太の手が、あたしの頬に優しく触れる。 「絶対、はなさねぇ」 その言葉に、顔が熱くなった。 「うん……あたしも」 この、優しい温もりから、 この……太陽みたいな笑顔から、 離れたくなんかない。