4時間目、サボるために桜の木の下に行くと、翔太が座っていた。 「……ここに来るの、久しぶりなんじゃない?」 「うん、超久しぶり」 「……野球なんて、できんの?」 「あほぅ。俺は野球少年に憧れてた男だ」 「ぶっ。憧れてただけじゃんっ」 「ホームラン打ってやんよっ!」 「ぷっ。バカじゃん……っ」 バカだよ、ほんと。 キラキラ輝くような笑顔に、涙が出そうになる。 ……好き。 この笑顔が、好き。 ずっと……見ていたい。 純粋に、そう思った。