「一年の時から、ずっと気になってた。話したことないけど、ずっとすごく真っすぐなところが、好きだった」
え、えぇっ?!
「……ずっと好きだったんだよ」
浦辺くんの言葉が、嘘じゃないことぐらい、あたしでもわかる。
あたしの傘の中にいる浦辺君。
浦辺君は、グッとあたしの顔に近づいて。
「俺を、好きになれよ」
そう言って、さらに近づけた瞬間、あたしの体はグイッと誰かに後ろへと引っ張られた。
「……っにしてんだよっ!!」
そんな怒声がした方を見ると、あたしは思わず目を大きくした。
「しょ、うた……」
なんで、ここに??

