浦辺君と一緒に傘に入り、校門をでる。

「なぁ、相原と本気でつき合ってたの?」

「んーまぁ、お試し、かな」

「ふぅん。その割には……」

そう言いながら浦辺君はチラリと後ろを見た。

「ん?」

「……いや、なんでもない」

浦辺君と他愛ない話をしてると、駅にあっという間についた。

「あたし、こっちだから」

「電車じゃねーんだ」

「うん、じゃあ、バイバイっ」

帰ろうとしたそのとき、急に腕を掴まれた。

「? うら、べくん……?」

「なぁ、相原とはもう別れたんだろ? だったら、俺とつき合ってよ」


え……??