「一週間前に頼まれて、今届いたんだ」
「……翔太、が?」
「開けてごらん」
あたしはゆっくり段ボール箱を開ける。
そして、目に飛び込んだのは、何本かわからないぐらい、大量のバラの花。
「全部で999本だ」
「999本も……?」
どうして??
不思議に思っていると、近くで梨華が「ぁ……っ」と何かに気づいたように声を漏らした。
梨華は座り込んでいるあたしの隣に座って、あたしの手を握った。
「り、か……?」
「真優……それね、翔太君が真優への言葉だよ」
「え?」
「バラ1本にも意味があるけどね、本数によって、意味があるの。
999本のバラの意味は、
『何度生まれ変わってもあなたを愛します』」

