「ねぇ、翔太、あたしが生まれ変わりたいもの、当ててみて」

「え? うーん……鳥、とか? 真優なんか飛びたそうだし」

「なにそれー。もっとちゃんと考えてよ」

「じゃあ、女の子、とか?」

「なんで……そう思うの?」

「だって、女の子じゃないと俺と結婚できないだろ?」

……バカ翔太。

なんで、そんな簡単に当てちゃうの……?

理由まで当てて。

「なぁ、あたり? あたりだろ?」

「残念でしたー。正解はお医者さん」

「はぁ?」

「お医者さんになって、翔太の病気を治すの」

「……」

「どんな無理な病気でも、絶対に治すお医者さん」

「……マヒロジャック?」

「うん」

「はは、期待しとく!」

この笑顔を見れるのは、あと何回なんだろう。

頭の片隅で、そんな疑問が過った。