『もう一度会ったとき、俺の隣でもう一度感じて』


あの日……翔太は、そう言ったよね。

今、こうして感じてるよ。


幸せな愛を。


唇が離れれば、コツンと額を合わせる。


「親父、ビックリするだろうな」

「麗華ちゃんは……」

「ちゃんと話すよ。……真優、落ち着いて聞いて」

「うん」

「……俺の余命、あと四ヶ月だって」

翔太の言葉に、目頭が熱くなる。

あたしの手を握る翔太の手が、少し震えているのがわかる。

「ずっと、側にいるよ……。ずっと」

「うん……」

翔太の声は震えていて、あたしは涙を流すことしかできなかった。


「真優、愛してる」


そう、何度も……翔太は囁いてくれた。