「……大丈夫」

悠太君は、ギュッと強くあたしを抱きしめる。

「大丈夫だから」

「……」

「……泣きたいときに我慢すんな」

その言葉がすごく心に染みて、あたしの瞳からはさらに涙が溢れ出す。

あたしの背中を優しく撫でる手が優しくて、あたしを安心させる。


翔太……どうして、今会っちゃうの?



せっかく忘れようとしてたのに。

どうして……?

ねぇ、翔太、今麗華ちゃんとつき合ってるんでしょ?

クリスマスだって2人で楽しそうだったじゃん。

なのに、なんで……



幸せそうじゃないの??




その後、悠太君はずっとあたしの隣で手を握っていてくれた。