その後、あたしは溢れる涙を拭いながら、悠太君の部屋へと歩く。
インターホンを押すけど、反応はなくて。
まだ、帰ってきてないのかな。
……今、1人で家にいるのは、やだな。
しばらく座って待っていると、誰かの足音が聞こえて。
「……真優ちゃん?」
その声に顔をあげると、悠太君が目を丸くしていた。
「ちょっ、なにやってんの?!」
「……」
悠太君は、あたしの腕を引っ張って無理矢理立ち上がらせる。
「体つめてーじゃん。とりあえず中入って」
あたしの手を引きながら、玄関のドアを開け、あたしをソファに座らせる。
悠太君はストーブをつけ、あたしの体に毛布をかけてくれた。
「温かい?」
「……うん」
「で、何があったの?」
「……」
心配そうに聞いてくる悠太君。

