【完】999本のバラを君に。






悠太君が前のドアの方から教室にはいると、窓側の方から浦辺君が「あいはらぁー」と悠太くんを呼ぶ。

近づく悠太君を、他の男子が笑いながら囲んでいて。

悠太君も、本当に楽しそうに笑っている。

「不思議だよね、悠太君って。翔太君とはまた別の不思議さ」

「うん」

「……気づいてる、真優」

「? 何に?」

「変わってるのは真優もだよ」

「え? あたし?」

「最近さ、楽しそうじゃん。翔太君が遠くに行っちゃって、いつも本当の笑顔じゃないのはあたしも気づいてた。

でも、さっきの真優、本当に楽しそうだったよ」

「……っ」

「そこはさ、やっぱあたしも悠太君に感謝してるよ」

悠太君、悠太君……。

「真優ちゃん、今度クラス会やるみたいなんだけど、参加する?」

ねぇ、悠太君、知ってる?? 気づいてる??

『真優ちゃんには、感謝してる』


本当に感謝してるのは、あたしだよ。