「はい、俺のスウェット」

「……あ、ありがと」

「シャワー浴びる? それとも飯食う?」

「えと、ご飯……」

「了解。トーストにジャムだけだから、ゆっくり落ち着いたらでいいよ」

「……ありがと」

「……どーいたしまして」

悠太君は、そう言ってあたしをギュッと抱きしめた。

「どっか痛くない?」

「ふ、へーきだよ」

「良かった」

そっとあたしの顎を持ち上げて、優しくゆっくりと口付ける。

唇はすごく温かくて、優しくて。

唇が離れれば、悠太君はもう一度あたしを強く抱きしめた。