悠太君の、真っすぐな想いがあたしの胸を熱くさせる。
ごめんね、ごめんなさい悠太君。
「悠太君、あのね……」
“あたしは翔太が好き”
そう言おうとしたあたしの目に入ったのは……。
「ねぇ、翔太ぁ、この後翔太の家行ってもいい?」
「いつも来てんじゃん」
「えへへー」
聞き覚えのある、声。
あたしの目に飛び込んだのは、麗華ちゃんと翔太。
そして、2人の唇が重なっているところ。
「真優ちゃん……?」
もう……嫌だ。
もう、限界だよ。
「……さして」
「え……?」
「翔太の事、忘れさせて……っ」
全部、全部……もう、忘れさせてよ。
この想いも、全て。

