「ご、ごめ……」
「お言葉に甘えようかな」
「え……?」
「作ってくれるんなら、お願いしたいんだけど」
「……が、頑張らせていただきます」
そう言うと、悠太君は嬉しそうにはにかんだ。
「なんか見る? DVDあるけど」
「あ、じゃあ、見たい」
「何系がいい? 恋愛ものはないけど」
「んー」
棚を見ると、確かに恋愛系は1つもない。
でも、ホラー系、アクション系、推理ものなど……たくさん置いてある。
悠太君って、結構映画とか好きなのかな。
よく見れば、ディズニーの映画まで。
「あ、これ見たい。白雪姫」
「ふ、真優ちゃんらしい」
「どういう意味、それ」
「子供っぽいっていう意味」
「ばか」
あたしは悠太君の頭を軽く叩く。
悠太君は、悪戯っぽく笑った。

