「はい、どーぞ」

悠太君は、玄関のドアを開けてくれた。

「お、お邪魔します……」

中に入ると、そこは1LDkで、モノクロの家具が綺麗に揃っていた。

「い、意外に綺麗……」

「真優ちゃんね……俺、これでも自分で飯作ってるんだけど?」

「え、嘘!!」

「だから、お昼ぐらい買い弁なの」

そ、そうだったんだ……。

「あのさ、あたし作ろうか……?」

「え?」

「……あ」

な、なに言ってんのあたし。

なぜか、自然とでた言葉。

あたしも悠太君も目をまん丸にしている。