「豊崎〜♪」 呼ばれた方を見ると、浦辺君がニコニコして手を振っている。 「なに?」 「なぁ、ハチマキ交換しね?」 「え?」 「もっと良いお友達になりたい、とか言ってみたり」 「んー」 どうせ翔太も、他の女の子と交換するなら……。 「うん、わかった。い」 「ふざけんな」 “いいよ”と言おうとした瞬間、後ろから急に腕を引かれた。 「しょ、うた……?」 なに? なんで?