「だ、大丈夫だよ! 梨華にもいっぱい手伝ってもらうし、できるだけ2人っきりには鳴らないから! ねっ……?」

翔太は、あたしをギュッと強く抱きしめた。

「うん……」

掠れるような声で、あたしの耳元でそう言った翔太。


翔太の不安が、全身から伝わってくる。



「真優……」


愛しそうに、あたしの名前を呼ぶ声が切なくて。


どうすれば、翔太の不安は消えますか……?




あたしは、少し震えてる背中に手を回すことしかできなかった。