「真優ちゃん、ちょーっとお話しない? 翔太が終わるまで」
「は、はい」
「どっか座れるとこ、あるかな?」
「じゃあ……外のベンチでいいですか?」
「うんっ」
美沙さんって、すごい綺麗でなんか緊張しちゃうなぁ……。
ベンチに座ると、美沙さんは優しい声で聞いてきた。
「樹君って、誰?」
「あ、えと……翔太の友達です。学年主席で、頭いいんです」
「へぇ。……友達、か。真優ちゃんは、翔太のことどれだけ聞いてる?」
「……不倫の子だって聞きました」
「……そっか。翔太から、真優ちゃんのこと聞いてるよ」
「え……」
「そのリングのネックレス、あたしのお姉ちゃんが働いてるとこのやつなのね。それちょうだいってあたしに言ってきてさ。なんで?って聞いたの。
『大切な人にあげるから』って」

