その後、相原とはずっと他愛のない話を笑い合いながら話した。

相原とは、話のテンポも、話題もすごく合ってて、話してるのが楽しくて仕方なかった。

気づいたら、3時間目が終わって、4時間目も終わっていた。

「話しすぎたなっ」

「あたし、こんなにサボったの初めてっ」

「俺もっ」

相原の笑顔は、不思議。

見ると、自然とこっちまで笑顔になる。

「音楽、聞く?」

「え、お昼は?」

「俺は今、豊崎と一緒にいたい」

あまりにもストレートな言葉に、顔が少し熱くなる。

「じゃあ……」

「ん」

イヤホンを1つ渡されて、左耳につける。

「これ、俺の超好きなアーティスト」

そういって流されたのは、あたしの大好きなアーティストだった。