ハルカを落とさないように、ゆっくり学校に向かう。
チャリ置き場に、自転車置いて。
ハルカを起こす。
「ハルカー、起きろっ」
でも、なかなか起きない。
「ハールーカー」
「んんんっ?」
やっと、目を擦って伸びる。
ホント、一日の睡眠時間が生活のほとんどじゃねーのっ?
「行くぞっ!!」
「ウンっ!!」
生徒玄関から、靴を持って上がる。
靴履いて階段なんて登ったら、一発でバレるし。
紐、ゆるゆるだからっ。
ハルカは、もう上靴が置いてないから・・・
靴下のまま。
授業中で、廊下が静まり返ってる中。
階段をそっと登って、屋上の重いドアを開ける。


