「ハルカ…?」 やけに静かなんですけど? 何してる! スピードをちょっと落として、後ろを振り返る。 そこには、「スースー」と寝息をたてたハルカ。 ホント、どこでも寝れんのな。 てゆーか。 チャリの上で寝る奴初めて見たぞ。 すっごい不安定だし、怖いだろ。 下手したら、死ぬ… あ… そうだ… ハルカは、もう… 実際には、存在しないんだ。 でも、俺の前にはちゃんと存在してる。 不思議なハルカ。 でも、俺の隣にいるハルカは偽物でもない。 ちゃんと、高島晴華。 俺の… 彼女。