「あ、待って。」
うわっ。
自己紹介してって言っといて、待って?
最初から印象最悪。タイプ男!!
タイプ男が、あたしの隣へ進む。
その先は…
かっこいい人…。
そっか。一緒に行くくらいだもんね。仲いいんだ!
そして、タイプ男がかっこいい人を連れて、元の位置に戻る。
かっこいい人との距離が…
近いよ……
「ちょっと、こっち側来てくんね?」
李華…、律儀に移動してるよ!!
あたしの目の前に立ってるよ!!
「ホラ、ヒロ。 自己紹介っ!!」
ププッ。
怒られてる幼稚園児みたい。
「笑われてんぞ」
「あ、別にへんだから笑ったんじゃなくて…」
「神田弘。よろしく。」
少し、顔が赤くなった気がした。ヒロくんの。
かんだ、か。かみだじゃないんだ!!


