「いた… えっと… 斜め後ろに」
あー…
言われてみればそうかも。
なんか、すごい。
あのかっこいい人…
やっぱ神なのかな?
「かっこいい人のお陰だねっ!!」
李華の反応は、宜しくなくて。
なんか、苦い顔してる。
「はっ… あんた、大丈夫?」
半笑いの李華。
そして、その1つあけた席の横に、超真面目なあたし。
「だって、かみだひろって…。 ホラ」
黒板の席順を指す。
自分の名前で、“かみだ”って言ってるみたい!
「ぶはっ!!あれさ… かん…」
「ちょっ!! しーーっ!!」
李華… 大きい声すぎるじゃん…
聞こえちゃうよぉ…


