ピロロロピロロロ


あっき〜
「おはようございます!遥奈探偵事務所です」

大金
「…どうぞ…中へ」


門は自動開閉となっており、門が開くと私達は屋敷の中へ通された


遥奈
「大きな、お家ね〜
庭も広いし、お花が綺麗」

あっき〜
「なんか暗い人だなぁ
やだなぁ〜でも(¥_¥)」

大金
「早速ですが、九官鳥は見付かりましたか」

遥奈
「いえ、全く手掛かりが無いんです
その手掛かりを聞きに伺いました」

あっき〜
「九官鳥の事、相当可愛いがっておられるようですね
私が絶対見付けます
お任せて下さい(¥_¥)」

大金
「可愛いがっていたのは私では無く、父金太郎です
父は娘のように、本当に可愛いがっていました
ですから、一刻も早く見付けて下さい」

あっき〜
「誘拐の可能性もあるそうですが、何か心当たりはありますか」

大金
「まず言っておきたいのですが、私が九官鳥を捜している事は
誰にも言わないと約束して下さい
鳥一匹に大騒ぎしていたら、世間体もありますし」

遥奈
「分かっています
依頼者の秘密は守ります
それが探偵の仕事です」

大金
「それを聞いて安心致しました
見付けて下されば報酬は弾みます」

あっき〜
「ところで、心当たりは?」

大金
「従姉妹の小金 銅子が、怪しいと踏んでます
私の宝、誰にもやるものか!」

遥奈・あっき〜
「…」

遥奈
「そぅなんだぁ〜
宝のように大切な九官鳥なんだぁ」

あっき〜
「分かりました
その小金さんに聞いてきます」

大金
「駄目だ!
話の通じる相手ではない
私の宝を…
九官鳥を奪い返してきて欲しい」

遥奈
「奪い返す?
それでは泥棒じゃないですか」

あっき〜
「泥棒さん、面白そう!
私は逃げ足は速いです
奪い返したら、さっさと逃げましょう」

大金
「大丈夫です
小金は小さな家
運送屋のふりをして中の様子を伺って下さい
そして、イチロー!と叫ぶのです
鳥の声が聞こえたら、いる証拠です
奪い取って下さい」

遥奈
「そんな事したら、警察に捕まっちゃうよ」