家へ帰る途中、有紗は言った。

「私、自分の家嫌い・・・・」

「なんで? 最初は、めっちゃ豪邸だよって嬉しそうに私に言ってくれたじゃない?」

「私は、いらない子だから・・・何しても叱られないから・・・」


有紗は、何でも自分の思い通りになる生活は都合がいいが、

寂しさと悲しさ、はかなさを感じていたのだった。


私は、今度は病院に付き添うことに決めた。主治医の考えを聞くために・・・・