有紗は、次の日、珍しく私のとこへ朝一番にやってきた。


「菜花、小説どうだった?」

私は答えた。「うん、読んだよ。すごいね、小説書けるなんて・・・さすが有紗だね。」


「そっか・・・・ありがとう。」


私の返事は正しかったようだ。有紗は、これ以上何も聞かなかった。


こんなことは今思えば、大したことではなかった・・・・・・