天使の涙


ガラッ。



交番に誰かが入ってきた。

「すいません。ケータイ拾ったので。」

高校生らしき男。

「君、ここからでるんじゃないぞ。」

…なんなの。

あーあ。

少年君が来たから逃げるチャンスだと思ったのに。

「お前!ここに居たのか!」

「はぁ…?」

ケータイを拾い交番に来た男子校生は急に私に話かけてきた。

「すみません。こいつ、俺の妹なんです。」

はぁ?

なに、この人。

誰?

会った事ないんだけど。