俺が彼女を抱けない理由

「いくよ」


「どこ?」


「タマキの気になってる高井企画。。笑」


「なんで?」


「親父が部屋はいっぱいあるから気がすむまでどうぞって」




タマキからの返事はなくてただ下を向いて俺に涙が見えないようにしていた。



「泣くなって。でも居場所だけはうちに電話して」


「わかった」







うちに着くと親父が嬉しそうにでてきた。


「彼女か?」



言うと思った。。。




「違うよ。。



じゃあ一部屋借ります」


「どうぞ〜」



俺は親父から部屋の鍵を受け取り一つ上の階へと上がった。




「さすがに一緒には入れない。なにかあったら内線8番で俺のとこにつながるから」



「ありがとう」



「はいよ」



結局理由は分からないままだったけど、うちに帰りたくない気持ちだけは分かった。




だから毎日まっすぐうちに帰らなかったんだな。。



結局タマキは2.3日でうちに戻った。




それからも悲しそうな目をするタマキを放っておけなくて一緒にいる事が増えた。







俺が17って知った時はさすがにびっくりしてたけど。。




それを知ってからタマキの俺への呼び方が結城くんから拓ちゃんに変わった。