俺が彼女を抱けない理由

タマキを気にしながらもうちへ帰る。


部屋につく頃にはタマキの心配より香川の進路の方が気になってた。


大学かぁ。。



香川、東京離れるかもしれないな。。


そんなに気になるなら瞬にメルアドくらい聞いてもらえばいいのに。。俺はそれさえできなかった。





大切な人が自分から離れていくのはもう嫌だった。ずっと友達ならまた笑って会える日がくるから。






「ただいま」



「おかえり」


今日も簡単な仕事を手伝って親父と出前をとった。


「どうだこっちの生活は慣れたか?」


「はい」



もうすぐ夏が来る。


そして夏がくると母親とあの男の事を思い出す。

まだ誰にも言えない。


俺の心と頭にこびりついて離れないあの光景。


消えてくれる日はくるのかな。。。