俺が彼女を抱けない理由


もういいかげんにしてくれよ。。

そんな俺の気持ちも知らないあの人はまた男と電話をしている。


俺はヘッドフォンのボリュームをあげて毛布を被りそのまま眠りに落ちた。





目覚ましの音がかすかに聞こえる。


朝かぁ。。。


今日は瞬とどこかへ行こう。

なんかこの家にはいたくない。

眠そうに目をこする母親と目が合った。





「じゃあ行ってくる」


「いってらっしゃい。あっ!これ」


珍しく弁当なんか渡してくる。


少しは昨日の事を悪かったと思ってるのかも知れないな。




それを無言で受け取って学校へと向かった。






「おっ瞬」



「拓、おはよー」


「おう」


「拓〜俺ら高校生なんだなぁ」


「何それ?笑」


「いやぁなんとなく。。俺かわいい彼女が欲しいわ!!」


ほんと、嬉しそうに言うなぁ。。笑


こいつには悩みって言うのがないのかよ。。




多分。。ない。。