俺が彼女を抱けない理由




俺、どうしたんだろ。。

この時このままここには入られないような気がした。


玄関のドアが閉まる音がしたのを聞いて俺は部屋を出た。



えっ。。





「おー息子いたのか。笑」



最悪だ。。。




一番会いたくない男がそこには立っていた。



にやついた顔に苛立ちが募る。


「出てけよ」




「出てけって。。



お前のお母さんが俺なしじゃ生きてけないんだよ。笑」



その笑い声に俺は男を外に引きづり出した。



「止めて!!」



母親の声で我に返る。


気がつくと俺は自分にこれだけの力があるのかと言うくらいに男を殴っていた。







誰が呼んだのか警察が近づいてくる。


背中を押されそのままパトカーに乗せられた俺は何か張りつめていた物が切れた。




母親の泣きじゃくる姿を車内から見る。




えっ?


その斜め後ろには瞬が立ち尽くす姿があった。




。。。暴行事件





もう走れない。