俺が彼女を抱けない理由



「拓〜俺夕実と付き合うことにしたぁ〜」


昨日までは確か夕実ちゃんだったよな。。。


やっぱりただ二人になりたかっただけか。。笑


「お前メグだっけ?あの子は?」


「あ〜別れたよ。別にあっちも次探せばいいくらいに思ってるんじゃない?」



「まじかよ。まぁ夕実ちゃん裏切るようなことするなよな」



「分かってるって」


「瞬くん聞いたよぉ〜いつの間に〜!!」


香川が瞬の頭をグリグリとなでる。


「香川も早く次見つけないと〜。案外近くにいるんじゃない?」



「え〜そんな人どこにも見当たらないんですけどぉ〜!!」


俺にはアイツがわざとこっちを見て言っているように見えた。


「あっそうだ拓!この間アタシの友達紹介したよね?」


「誰?」



「葵って覚えてない?」




「葵ちゃん?」



「そうそう、アタシとクラス一緒ですごく気が合うって紹介したでしょ?」



「あ〜なんとなく思い出したぁ〜」


「ほんと失礼な奴!」



「っで?」



「今度みんなで遊びにいかない?瞬くんも夕実も」


「全然いいけど」



俺は香川がいるならどこでも行く。でもそれは心の中でしか言えなくて香川に伝わることはなかった。






「瞬くんと夕実も行くよね?」



「行くよ〜」