俺が彼女を抱けない理由



「拓、分かんない?陸上に関係あるものだよ?」


それを上から触ってみる。


「あっ!」


俺は自分が持っているシューズ入れを出した。





「正解!!」




「あ〜もうこれやばいと思ってたんだ」


昔から使ってるからスパイクやアップシューズの先が出てくる。


コイツそんなのよく見てたなぁ。


「どう?」



「いい!」



「でしょ〜」


満足そうな顔で香川が俺を見る。



その顔を見て俺も嬉しくなる。



「お〜正解したんだぁ!」



瞬と夕実ちゃんが戻ってきた。




「ありがとな」


「いえいえ。沙希が絶対これがいいって」


「そっか。。」



「愛だね愛!」




「それはない。笑」


瞬の言葉にまたあっさり否定する。



でも。。。いいや。。。俺が思ってるだけでいい。

それから瞬のお母さんが作ってくれた料理をお腹いっぱい食べた。



そして最後にみんなで写真を撮った。






「ほんと今日はありがとな」


「いえいえ」


「これ大事にするから」




「うん」



瞬のおばちゃんにお礼を言って俺と沙希は家を出た。