俺が彼女を抱けない理由


「じゃあお前らよく休めよ。お疲れさん」

学校で解散した後、俺はすぐに瞬に連絡をとった。


『あっごめん。今帰ったんだけど』


『お〜今日の主役お疲れっ。今からうちに来れる?』



『うん分かった。行くよ。』



『お前が一番会いたい人もちゃんといるから。笑』



瞬の小声にドキッとする。



『お前何いってんの?』



『まぁいいからいいから』


瞬には何でも分かるんだな。




動揺しながらも瞬のうちへと急いだ。




ピンポーン



インターホンの音に相変わらずの優しい笑顔で瞬のお母さんが出迎えてくれた。

この人には本当に昔からよくお世話になっていてその度にこんな人が自分の母親だったらなって思っていた。


「優勝したんだって?」


「はい」


「拓ちゃん相変わらず大活躍だったんでしょ?瞬が自分の事のように興奮して話してたから。笑」





「おぃ余計な事言うなよ。拓〜二階な」



階段の上から瞬が叫んでいた。




「じゃっお邪魔します」


「ごゆっくり〜」

階段を一歩ずつ上がるものの二階はやけに静かで、何かを企んでるのが分かる。



真っ暗にしてクラッカーとかだろ?


まぁ驚いたふりでもしてやるか。。笑