俺が彼女を抱けない理由




「みんな揃ったか?じゃあ椎名先生の車には1年、新藤先生の車には2年、私の車には3年とマネージャーな」


今回の合宿は3年生はほとんど参加しないのでもうほとんど1.2年主体になる。





松本先輩の方を見るとなんとなく不満そうで俺は足早に車に乗り込んだ。

窓側に座りたいっていうのもあった。


人と話すより外を見てる方がなんとなく好きだから。





次々と席は埋まって行くのに香川が乗ってこない。


俺は窓の外の香川の姿を探した。





「あ〜間に合ったぁ〜部室にスパイク忘れちゃって。。
  

 ゲッ!拓の横かぁ〜」


その言い方ほんと、どうにかならないのかよ。。

香川は文句を言いながらも俺の隣に座って足元にスパイクを置いた。


「大事なんだから踏まないでね」


ほんとコイツは。。。




「じゃあトランクにちゃんと入れて来いよ」



「え〜もう無理〜時間ないもん」


そんな事を言い合ってるうちに車は走り出した。