俺が彼女を抱けない理由


「瞬、葵は?」



「・・・変わりないよ」



「そっか。。



凛ちゃん預けてるんだろ?俺ついてるから1度帰った方が良くないか?」




「。。そうだな


じゃあ変化あったら電話してくれよ」





「あぁ」





「あと。。拓。。殴ってごめん」




「。。。いいよ」






そういって瞬と夕実ちゃんは帰った。





俺はガラスの向こうに小さく見える葵をずっと見てた。




「拓くん。これ」




「あっ。。すみません」




俺は葵のお母さんが渡してくれた缶コーヒーを受け取った。




「僕のせいです」



「どうして?」




「僕と喧嘩して部屋を飛び出して。。。」





「・・・でもあの男の子を助けようと思ったのはあの子の意思でしょ?だから拓くんは悪くないし、誰も責めないよ」





「・・でも」





「今はあの子が意識を取り戻すことだけを祈ってやって」






「・・・はい」





病院の廊下は光が入らなくて気づいた時には朝になっていた。





「拓くんも1度帰った方がいい」



「僕は大丈夫です。ここに居させてください」




「・・・わかった」