病院につくとそこには瞬と夕実ちゃんもいて落ちつきなくウロウロしている。
「瞬!」
俺に気付いた瞬がこっちに歩いてくる。
「ウッ」
その瞬間何が起こったのか分からなかった。
「瞬。止めてっ!」
夕実ちゃんの悲鳴にも似た叫び声がロビーに響く。
「いってぇ」
俺の唇の横がしだいに腫れ上がっていくのが見なくても分かった。
「お前、葵ちゃんの事傷つけないって約束したよな?」
「。。。」
「何やってんの?」
「・・・葵は?」
「今手術中だってさ」
「何があったんだよ?」
その時隣の処置室から小さな子供とそのお母さんらしき人がでてきた。
「すみませんでした。本当に助けていただいてなんと言ったらいいか。。」
親父を葵の父親だと思ったんだろう。
涙を流しながら深く頭を下げる姿があった。
「どういう事?」
「道路に向かって飛び出したこの子を葵が守って変わりに車に退かれた。って。。。」
夕実ちゃんの言葉に母親の頭はどんどん深くなる。
「葵はそういう奴だから」
そういうと俺は手術室の前の椅子に座った。
葵。。
ごめん。
頼むから俺の側に戻ってきて。

