俺が彼女を抱けない理由



「なぁ葵?」


「ん?」


「一緒に住まない?」


「・・・・えっ?」



「嫌?」



「ううん。。。嫌じゃないけど。。。いいの?」


葵はいつもそう返してくる。



俺に気を使ってるというか、何かに遠慮しながら言葉を選んで話す。



それも分かっていたから俺は少し前から同棲を考えてた。



「いいって言うか俺がそうしたいの!!」



葵が俺に抱きつく。


「待てって。運転中は危ないって!」


「だって嬉しいもん」



こんなに嬉しそうな葵の顔久々に見たような気がする。



「部屋探さないとなぁ」


「えっ?うちに来たらいいよ」


「いやぁ〜それは男としてのプライドが。。。」


「そんなのいいのに〜」

「まっいろいろ見てみよ」


「うん!!」



車を駐車場に入れる。


「葵、先に部屋行ってて」



「うん」




「おかえり」


親父が新しい仕事の打ち合わせに出かけるところだった。



「あの。。俺ここ出るわ」


「女か?」


「。。。まぁ」



「こんなに部屋余ってるのにここに住めばいいだろ?そんな無駄なお金使うんだったら結婚式代でも貯めておけ!!」



そう言うだろうと思った。



兄貴も出て行って俺もとなるとやっぱり寂しいのかもな。。