俺が彼女を抱けない理由



メールBOXには沙希や瞬からの新年のメールが届いていた。

何もなかったように返信をする。


みんなになら今まで俺が抱えてきたもの辛かったことを言えたのかも知れない。



でもこの時の俺はやっぱり母親のことを知られるのは嫌だったんだ。


【今日は沙希とバーゲン行ってくるね〜】



葵からのメールにホッとする。


いつもと何も変わらない。


そして俺の生活も普通の生活に戻っていった


明日からはまた仕事が始まる。


「もしもし拓ちゃん?」

「あっ葵?」



「。。うん」



「ごめんな放っておいて」



「いいよいいよ。」


「バーゲンどうだった?」


「。。。。うん。」


「なんかあった?」



「うん。。今高井さん舞台してるよね?」



「あぁ」


「でその劇場の近くで高井さんのマネージャーさんに会って。。」



「うん」




「沙希に高井さんと距離を置いてくれって」



「っで沙希は大丈夫?」



「。。。。」



「そんなに沙希が心配?」



「。。。葵?」



「あっごめん。。沙希落ち込んでる。。。でもきっとあの二人なら大丈夫だよね」



「。。そうだな」


葵の言葉が気になりながらも沙希に電話をかける。



「もしもし。。沙希?」

「あ〜拓かぁ。。」



「なんだよそれ」




「アタシ。。。中田さんにも嫌われちゃったよ。。笑」


無理して笑ってるのが分かる。