俺が彼女を抱けない理由




【男女の友情】


この電話で俺は本当に沙希に対してそう思えた。

きっとこれからも。。

アイツに特別な感情を抱くことはない。



「拓ちゃん!」


「はいはい」

「社長が年末年始の買出しついて来て欲しいって」

「うん。分かった」



親父の衝動買いを阻止しないとな。



玄関までいくともう親父は車に乗って待っていた。


「ごめん。待った?」


「いや。じゃあ出るぞ」


「うん」


車が走り出して10分後親父が真剣な顔で俺を見る。



「なぁ。拓?」


「なに?」



「お前貴子のこと嫌いなの?」



「。。。。」


「嫌いか?」




「なんで?」



「貴子がそういってたから」



「そっか。」


「全部お父さんが悪いからな」



「えっ?」



「貴子の事ほったらかしにしたから寂しかったんだと思うんだよ」


「。。。。許してやってくれな」


「。。。あぁ」



正直もうとっくに自分の中では許していたのかも知れない。



でも急にそんな事をいう親父が分からなかった。