俺が彼女を抱けない理由


「祐介と結衣待ってたらいつになるか分からないし先に始めよ」


楓くんが運んでくる料理はどれもおいしそうで葵と沙希の顔がにやける。

「とりあえずビールで乾杯といきますかっ??」

「は〜い」


「じゃ。メリークリスマス!!」

「メリークリスマス!!」


「空腹にビールが効く〜!!」


沙希の飲むスピードが半端なくすごい。


そして俺も負けじと飲む。


「二人とも飲み過ぎだって!!」


葵の注意も聞かずにすでに沙希はほろ酔いで顔も赤くなってる。

「これうまそ〜」


煮込みハンバーグに手を出そうとする俺を沙希が止める。


「これは高井さんに置いておかないとぉ!!」


「祐ちゃんの好物?」


「拓くんも好きなの?」


「はい」



「やっぱり兄弟だな。爆」


「高井さんは無類のデミグラスソース好きなんだって」
葵が笑いながら話す。

「沙希ちゃん大丈夫だよ。見て。笑」


楓くんの指差す鍋には大量の煮込みハンバーグがあった。


兄貴はみんなに愛されて生きてるんだな。。。



俺はすごく兄貴が羨ましかった。