俺が彼女を抱けない理由


葵。。。


葵はあの時最後まで疑ってたけど本当に女の子を入れるのは初めてだったんだ。



なんか自分の全てを見られる事に抵抗があった。

そして、なんとなく怖かった。


「はいど〜ぞ」


ドアを開ける。


「お邪魔しま〜す」


「はい」


「すご〜い!!」

部屋の中心に立ったまま動かない。


「座れば?笑」


「う、うん」


「何か飲む?」


「うん。何でもいいよ」


そこは何でもいいんだ。

さっきあれだけ俺んちに行きたいってハッキリいったのに。。笑


「広いね〜」


「広すぎ。。俺そこのソファーからほとんど動かない。笑」



俺の話も聞く耳持たずに葵は窓を開けて顔を出している




「え〜!!窓から東京タワー見える!」


俺の話聞いてないよね?


「なんか別世界」


「それ、大げさすぎない?。。はい、どうぞ」


そういってコーヒーをテーブルに置く。


それでも興味があるのはコーヒーであるわけもなくキョロキョロして落ち着かない。